コラムcolumn
~10月はディスレクシア月間~
低学年の読み書き支援の前に
ディスレクシア月間は、4月2日の自閉症啓発デーやそれを挟んでの、発達障害者啓週間などと似ています。
ディスレクシアの事だけ限定的にと言うよりも、読み書きの困難さに着目して、いろんな人が世界中で日常生活の中で困りを抱えていることをどのようにしていくのか!と言うことを考え、たくさんの人に知ってもらい生きやすい世の中を一緒に実現したいという取り組みです。
ASD(自閉スペクトラム症)が世の中に理解されるようになるまでには、相当な期間と困難さがありました。
次はLDやディスレクシアの事。私も自分にできることと、今月はコラムをシリーズとして掲載していくことにいたしました。
今日は、学齢期、特に低学年の段階での読み書きの困難さに着目していきたいと思います。
今心配されているあなたへ
まずは子供さんの書かれたものを見てください。
形は?書き始めから終わりの線は?消しゴムで何度も消して書き直しは?
文字や単語ひとまとまりは?
さらに聞いてから書く事はどのぐらいできているでしょうか?
間違えた書字などをどのように書く支援につなげるのか?
ディスレクシア①でお伝えしたいように、聞いた言葉を文字に変換することに困難さがある場合に、
間違えた書字をきっちり書くことだけに着目しては、支援・指導を失敗してしまいます。
①間違いをまず分析して特徴を精査すること。
間違った書字は清音(ひらがなのあ行から んまで) 濁音 半濁音
長音 拗音 促音 拗促音 それを専門職と確かめてくださいね。
☆何か間違いに特徴はないですか?☆
全く何も 書けないのなら、聞こえは?座っていられる?身体機能は?
要因分析が大切。
これも専門職と確かめてくださいね。
もしも、書くに至るまでに育成するための素地をという事なら、まず日常生活や遊びの中で楽しく取り組んでいけるようにしていく必要があります。
言葉を聞く 言葉を思い浮かべる 文字を見る 言葉を伝える 音の数を意識する(音韻分解) ペンを握る 自由に絵を描く 塗り絵で遊ぶ 迷路など線を書くなどなど 遊びの中で楽しく取り組めることも大切にしたいです。
そして言葉を取り巻く環境がどのようになっているのか?
教えられて、やらなければいけないことの前に、楽しいからやりたい活動が、充分に整えられると、これからの状況がまた違ってくる可能性が出てきます。
②今できている事はなんですか?
できているところを褒められてこそ間違ったところを直そうとできますね。
大人でも同じです。
最初からあなたのここが間違ってると言われて、相手の言うことを受け入れて修正できますか?
自分の間違いを指摘されて、素直に直せるかと言うと、気持ちの上でそれを受け入れにくくなっていきます。それを繰り返せば、間違っていることばっかりやらされる、、、難しいな~ となり、やがてその支援や指導を受け入れられなくなると言うことも明らかになっています。
③ まずはそれなりに正しくできているところを褒める。できるだけ具体的に褒める。
④ その後で、
例
大半はできているけど、おしい! 直すところは1つだけ、あるんだけど~、、、ここだけできたらオーケーなんだよね~
などなど言う、支援の言葉かけを工夫するのです。
これは実際に、お子さんによってピッタリか?も確認しながらですのでその音声や私の雰囲気も見てもらわないと!
ここには一人ひとりにピッタリなオーケー表現は書けないので、
ぜひ後日開催予定のビジョントレーニングやICT機器支援グッズ等の体験会・各種サロンにお越しください。
そこで実際に、練習されたい方は、ぜひ私と練習してみましょう!
きっと家庭での支援も、学校での支援も指導も結果も変わっていきます。
今日のまとめ
読むことができて書くことができるのです。まずは読むことがどうなのか?他の要因はどうなのか?そこが一番大切です。
書く支援の前に ちょっと確かめていきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ご感想もお待ちしております。
お問合せcontact
分からないこと・不安に思う事はとても自然なことです。
お気軽にご相談ください。