コラムcolumn
まずは結論から。
感覚過敏は対応を間違えなければ、低減させる事は可能です。
私はこれまでたくさんの感覚過敏の子供さんとその保護者さんの対応してきました。
もちろん相談支援もさせていただいていました。
その過敏性は様々で、聴覚、嗅覚の過敏性については、多くの刺激が強くたくさんある学校園での生活が無理であるというのが、最初の相談です。
幼稚園や保育園に全く行けませんでしたと言うケースも多数ありました。
学校が義務教育であるので、当然学校に来れるように様々な配慮をする必要がありました。
まずは誰もいない時間帯に、つまり刺激がりなく少ない状態の時に、短時間安心できる大人の方が付き添って、疲れない程度に楽しかったなと言う経験の繰り返しからスタートです。
最初からみんなと一緒にランドセルを背負ってと言う親御さんの願いはもちろん理解します。私も可能であればそのようにさせてあげたいと思いますがこれまで無理だったことが急に改善すると言う事は極めて稀だと考えています。
なぜなら、学校はいろんな匂い、いろんな音そしてたくさんの人。
幼稚園や保育園よりも人と様々な接触をすることが多く、それも寝転んだり休んだり、自由にできないところが全く違います。
その違いに見通しがない場合は、無理なことをすると、どんどん嫌な場所になっていく。
親御さんの願いは私も親ですから理解しますが、環境が変わるから良くなると言うものではないので、綿密な打ち合わせと合意形成による様々な準備が必要です。
感覚過敏と言うと
感覚過敏のせいで…と言うマイナスのこともあるのですが、長い目で見るとプラスに転じることもあるので、今日はそれをお伝えします。
例えば類稀なる嗅覚の過敏性を活かして、香りに関わる仕事をしている社会人もいます。
聴覚の過敏性はあっても、今ではBluetoothのノイズキャンセリング機能を使って、得意な視覚と記憶力を生活かし、パソコンの達人になってIT系で活躍している社会人もいます。
一瞬にして見分ける力によって、そしてきっちりと位置を揃えたりする力によって、あるものをきれいに片付けて整えている仕事に就いた社会人もいます。
いずれも幼いときには、複数の感覚の過敏性がすごく、特に味覚の過敏のために、食べられないものがたくさんあってと言うケースが多数ありました。そんなときには家から持参していただいたり、決して無理に食べさせるような無理強いはしませんでした。しかし学校でやったことにより改善したことがありましたので、それはまた後日コラムでお伝えしていきます。
何年か経つと、そんなこともありましたねと、卒業する頃にはおうちの方も笑顔でそして涙でした。よくぞここまで。私ももちろん涙です。
心配の種があれば、そのまま放置せずに、まずは相談してみてください。
学校の中で特別支援教育に理解のある経験の豊富な教員は、ちゃんとその心配に答えてくれるかもしれません。そして私もそのような個別のたくさんの心配の種にお付き合いし、孤独な子育てにならないように、相談室を開設させていただきました。
もう少し涼しくなったらいろんなサロンを開いて、深刻な相談になる前に、心をリフレッシュしていけるようにと準備中です。
その時にはぜひお越し下さい。
お待ち申しております。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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